応挙の子犬
犬が好きでたまらない、そんなあなたには、迷わず、円山応挙の《子犬図》をおすすめします。かつては、応挙の画業における「おまけ」のような存在だった子犬も、昨今では近世絵画の美術展には欠かせない人気者ですね。江戸時代、「かわいい子犬」というジャンルの絵を確立した応挙は、子犬の絵を本当にたくさん描きました。今回も、素晴らしい作品が何点も出品されますが、中でもこの絵は本展が展覧会初登場の新発見作品。犬好きなら、実物を見たら、あまりの可愛さに変な声が出てしまうかもしれません。
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長谷川潾二郎のネコ
猫のすべてが好きだ、そんなあなたには、長谷川潾二郎の《猫と毛糸》をおすすめします。潾二郎といえば、眠るキジトラ模様の猫の絵を思い出す方が多いかもしれません。そちらは、潾二郎の愛猫「太郎」がモデルで、美術批評家・画廊主の洲之内徹がエッセイで紹介して有名になった作品。本展にも出品されています。《猫と毛糸》は、それより36年も前、26歳の潾二郎が描いた作品で、まだあどけなさの残る幼猫の魅力が詰まった一枚です。展示室で、こちらを真っ直ぐに見つめる猫と目があったら、そこから動けなくなるかもしれません。
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家光のウサギ
德川家光の絵が好きだというユニークな感性の持ち主のあなたには、もちろん、家光の《兎図》をおすすめします。家光は相当の「お絵描き好き」、中でも動物を描くのが好きだったようで、現在残されている作品のほとんどが動物をモチーフにしたものです。一番多いのが、ミミヅクやフクロウの類、その次がニワトリですが、ウサギはこれ1点のみ。丁寧に描かれたモフモフ、サングラスのような目……将軍はなぜ、ウサギをこのように描いたのか、このほかにもウサギの絵はあるのか、等々、様々なことを考えされる、本当に面白い絵ですね。
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鳥獣戯画のカエル
モフモフだけがかわいい生き物の条件とは限りませんよね。あなたには、上田耕冲が描いた《鳥獣戯画》をおすすめします。お気づきかもしれませんが、これは、かの有名な国宝《鳥獣戯画》の丙巻を模写したもの。しかもカラー版。オリジナル《鳥獣戯画》はもちろん素敵な作品ですが、こちらは、姿形はオリジナルのままに、鮮やかな色彩を丁寧に施されたカエルたちが、飛んだり、跳ねたりしているのが、本当に魅力的です。長い巻物なので、ぜひ、時間をかけてゆっくりとご覧ください。
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