「ふつう展」日記

ひとつの展覧会の裏側には、展覧会を訪れただけでは見えない、さまざまなプロセスと試行錯誤があります。「ふつう展」日記は、「ふつうの系譜 「奇想」があるなら「ふつう」もあります 京の絵画と敦賀コレクション」展、略して「ふつう展」に関わるスタッフが、折々に皆さんにお伝えしたいことを発信するブログです。


記者発表会、開催しました!

12月19日、「へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで」の記者発表を行いました!

今回の展覧会は、府中市美術館恒例の「春の江戸絵画まつり」のひとつです。担当は、金子信久学芸員。世の「かわいい美術ブーム」に先駆けて、2013年に「かわいい江戸絵画」展を開催するなど、これまでも数々のユニークな展覧会を手がけてきました。その金子学芸員が自信を持って企画した「へそまがり日本美術展」。是非とも、ひとりでも多くの方々にご来場いただきたい、ということで、今回は府中市美術館としては珍しく、記者発表を行うこととなったのです。

そして、せっかく記者発表に来ていただくのなら、ぜひ、本物の作品を前に「へそまがり日本美術」の魅力を実感して欲しい、ということで、当日、会場で実物をご覧いただくことにしました。

出品作品はすべて、金子学芸員の「一押し作品」。どれをご覧いただくか、とても悩んだ結果、本展での初公開作品の中から、いくつかを選んで紹介することに。どれも破壊力抜群! 会場にいらした記者の皆さんも、楽しんでくださった様子でした。

 

徳川家光の初公開作品にも注目が集まりました。写真は東京・千駄木の養源寺が所蔵する《木兎図》。保存状態を考慮して、掛けずに広げてご覧いただきました。

 

会場には、掛軸の箱も展示したのですが、これを「箱は滅多に見られませんよね」と、興味を持ってくださった方も多かったです。

 


会場は美術館ではなく講談社ということもあって、どこに、どのように掛軸をかけたらよいか、どうしたら作品を鑑賞しやすいか、といったことを、じっくり考えながら、手作りで会場設営もがんばりました(学芸員さんは、DIYが得意だということを知りました!)。

年末も押し迫っての開催、どれだけの方々に来ていただけるものか、ほんの少し心配もしていたので、たくさんの方々にお運びいただき、また、それぞれの魅力的な記事に仕上げていただき、改めて感謝申し上げます。どうもありがとうございました!
(図録制作チーム、久保)

 

取り上げてくださった記事の一部、以下にご紹介させていただきます。

○朝日新聞デジタル
徳川家光は「ヘタウマ」画家? 水墨画を公開へ
https://www.asahi.com/articles/ASLDM3V5YLDMUCLV007.html

○インターネットミージアム
「へそまがりな感性」で日本美術史を展望
https://www.museum.or.jp/modules/topNews/index.php?page=article&storyid=4285

○Yahoo!ニュース
将軍家光のヘタウマ絵「これはウサギなのか?」
不完全だから面白い「へそまがり日本美術展」来春開催
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181221-00010000-danro-life

○Japaaan Magazine
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